>>前々話 ぶっとびっFUDISAWA WARS 序
>>前話 ぶっとびっFUDISAWA WARS 破
丹殺(たんころ)に果敢に立ち向かったマー坊であったが藤沢最強の漢も所詮は生身。
暴走する鉄塊に簡単に弾き飛ばされ敢えなく敗北。
逆になぜ勝てると思ったのか。
これをきっかけにマー坊は不良道を引退、人生を踏み外す道を踏み外すことになった。
それから14年が過ぎた。
ネオンが騒がしい歓楽街となった江ノ電路面沿線。
タンコロの動力は超伝導化され、少し宙を浮いて”通常は”藤沢ー鎌倉間を運行している。
拓はといえば、すっかり青年に成長し、料理人の道を歩んでいた。
マー坊と同じく拓もまた人生を踏み外す道を踏み外すことに成功したのだ。
そしてその一方で未だ横行する訶魔苦羅(かまくら)を打倒すべく厳しいトレーニングを積でいた。
訶魔苦羅の標的となっている藤沢市も14年間手をこまねいていたわけではない。
丹殺と衝突した時の衝撃を95%吸収するプロテクトスーツ。
はたくことによって丹殺のカマクロイド粒子を除去する装置、通称フライパン。
これらが訶魔苦羅研究科タロウ博士のもと開発が成功し、拓にも支給された。
科学技術発達の功もあり、今は短殺と互角に渡り合っている。
14年前にこの装備があったらマー坊も今頃・・・。
拓はマー坊を偲ぶ。
が、マー坊は元気に生きている。
拓の店にもよく遊びに来る。
ビーッ!ビーッ!ビーッ!
「ん?いつもの警戒アラートと違うな」
拓のヘッドマウント型カマクロイドディティクターが異常を知らせる。
トーンの賑やかさから何か重大なことを知らせようとしていることは直感で分かった。
「ついにあいつが来たか」
「そのようだな・・・。訶魔苦羅皇帝、ヨリトモ・・・がな。」
拓と相棒のハルはプロテクトスーツに袖を通す。
「拓、生きて帰ろう」
「ああ。」
二人は拳を突き合わせると、最後の戦いに向かった。
カマクロイドディティクターのナビにしたがって現場に到着。
くしくもそこは14年前、マー坊と拓が短殺を迎え撃とうとした場所だった。
「またこの場所か。おあつらえ向きだな・・。マー坊の弔い合戦といくか。」
だからマー坊は生きているって。
静まり返った街並み。
ネオンはいつものままだが、人々は無事に避難したようだ。
カーブ付近の消失点からゆっくり丹殺がこちらに向かってくる。
いつもの暴走車両とは明らかに様子が違う。
丹殺は拓とハルの前に静かに止まり、ドアが開いた。
濃すぎるカマクロイド粒子が煙となって、昇降口から地面を這うように流れ出す。
カー・・・ホー・・・・
ヨリトモ卿は生命維持マスクのようなものをつけているのだろうか。
深く重い呼吸音が不気味に響き渡る。
「ラスボスの登場だ。」
拓とリョウタは生唾を飲んだ。
カー・・・ホー・・・・
「久しぶりだな、拓。」
「と、父さん・・・」
>>To Be Continued ??
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