mosaique (2020)

ストーリー

西暦2530年。

国立古代庶民生活研究所の博士と助手くんは、遺跡から見つかった一枚のイラスト(恐らく20世紀の浴室タイルカタログの1ページ)を手掛かりに、壁から生えたこの金属製の奇妙な器具について調べていた。

「助手くん、この器具が何なのか分かったかね?」

「はい、博士。
これは蛇口と呼ばれていたもので、古代庶民の生活には欠かせない温度調整機能付き給水システムだったようです。
赤いマークのハンドルを回すとお湯が、青いマークのハンドルを回すと水が供給される仕組みです。
20世紀頃の古代庶民は食器を洗ったり、体を清潔に保ったりするためにこの器具を使用していたと考えられます。」

「ほほう、なるほどそうやって使・・・いや、当然知っておったがな。
わしに頼らずよく正解に辿り着いた。褒めてやろう。」

「ありがとうございます!」

博士は助手くんを適当に褒めると、興味深そうに蛇口に手を伸ばした。

「そうそう、たしかこの赤いハンドルをクルクルと回すとお湯が・・・」

「わ!博士!だめです!」

「ぎゃーっ!」

「シャワーに切り替わってます。」

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