カランカラーン♪
マスター) | いらっしゃいませ。 |
---|---|
カロト) | バーボンロックで。 |
マスター) | すみません、プールタブーはこの春から喫茶店になりました。 |
カロト) | あ、そうなの? |
マスター) | 実は私、お酒よくわからないんです。飲めないし。 |
カロト) | うん。よく打ち明けた。無理は良くない。喫茶店で行こう。 バーのマスターだろうが、喫茶店のマスターだろうが、 ジェダイのマスターだろうが、マスターはマスターだ。 |
(数分後)
- 苦悩 1【解決しないストーリー】
- 苦悩 2【表紙】
- 苦悩 3【ケンタロウのビジュアル】
普通ならば、最後にケンタロウが元の姿に戻って「ケンタロウよかったねー」で終わるところですが、ケンタロウは結局戻りません。
残念ながら実際の世の中に“ハッピーエンド”は存在しません。
困難を乗り越えても、必ずすぐに別の困難がやってきたり、困難を複数抱えてたり。
困難を完全に消し去ることは不可能です。
でも、困難を受け入れてハッピーに生きることはたぶん可能です。
困難を乗り越える努力も大事ですが、困難を受け入れる努力も同じくらい大事だと思います。
ケンタロウはけなげにも、友の力をかりて困難を受け入れました。
こども向けに、分かりやすく、と考えるとケンタロウを戻してあげればいいのですが、もっとリアリティーのあるハッピー論を伝えたくて、ケンタロウは戻しませんでした。
今回、変身後のケンタロウを表紙にしましたが、違和感を感じた方も多いと思います。
まず、最初のページを開いたときに出てくる別の姿のケンタロウが何者か分かり辛い。
あと、「ケンタウロスの・・」ってタイトルなのにケンタウロスじゃない。
ごもっともです。。これにもちゃんと理由があります。
ケンタロウは元の姿に戻れなくて、少々残酷な結末になってしましました。
でも、表紙で『あの姿がケンタロウだ』って印象付けておけば、戻れなかった残酷な印象が和らぎませんか?
いや、和らぎました!
変身後のケンタロウは人馬が逆という事で下半身丸出し。
とんだ変態野郎の出現で、史上初のR指定絵本になってもいかんと思い、急遽ブリーフを履かせました。
でもブリーフの中はウマ・・・・・・バキューン!
ということで、『ケンタウロスのケンタロウ』は、皆さんが安心して読んで頂けるようにいろんな工夫が施してございます。誰かぼくを褒めてやって下さい!
次回予告!
『ケンタウロスのケンタロウにおけるケル・ベロ・スー』
をお送りします。