(ミルねえさん風で)
こんばんわぁ。はじめましてぇ。
わたしはマダムローズ。
バー『ミスターシスター』のママよぉ。
みんなはわたしのこと、ローズママって呼ぶわぁ。
たまに小学生がUMAとか、使徒とか、ラスボスって叫んで逃げてくけど、基本ローズママでいいわぁ。
カランカラーン♪
あらぁ、今夜もまた、迷える子羊ちゃんがご来店ねぇ。
ローズ) いらっしゃい。珍しいわねぇ。
カロト) ローズママ、ちょっと聞いてよ!
ローズ) もぉ、どおしたのよぉ。
カロト) すっげームカつくやつがいてさ。すっげー傲慢な態度でさ、アイツ、自分以外の人間は全員バカだと思ってるよきっと。
ローズ) それはおきのどくねぇ。
カロト) なにやっててもそいつのこと考えちゃって、ムカムカしてきてさ、ついここに来たってワケ。
ローズ) それはその人に感謝しなきゃいけないわねぇ。
カロト) ママ、そりゃないよー。
ローズ) でもそれ、気をつけないと
バカがうつるわよぉ。
カロト) え、バカってホントにうつるの??
ローズ) あなた、関係ない時までその人のこと思い出してムカついてたでしょ。
カロト) うん。
ローズ) そんな無駄な時間を過ごしていること自体バカなのよ。もうバカがうつってるわぁ。
カロト) え、うそっ。どうすればいいの!
ローズ) 簡単よ。もうそんなくだらないこと考えなきゃいいの。あなた、もっと考えるべきこと、たくさんあるでしょぉ。
カロト) うん、ある。それどころじゃなかった!
ローズ) あと言っとくけどぉ、その人、ホントにあなたよりバカかもしれない。でもね、
カロト) でも?
ローズ) あなたよりバカな人がいるように、あなたより賢い人もたくさんいるわぁ。
カロト) そりゃそうだ。
ローズ) でも、その賢い人たちはきっとあなたのことをバカだとは思わないはずよぉ。
時間の無駄なの分かってるし、賢い人は他人の存在意義をちゃんと理解してるから、そもそもバカっていう発想がないかもしれないわねぇ。
カロト) こどもが「バカって言う方がバカだからねー」って言うのって、理にかなってたんだ。
ローズ) そうゆうこと。
カロト) ありがとうローズママ。また来るよ!
カランカラーン♪
ローズ) ちょっとあんた、一杯くらいなんか飲んできなさいよ、バカ!!