伝説の勇者編バックナンバー
序 章『旅立ちのとき』
第二章『はやく旅立てよ。』
最終章『そして伝説へ。』

—ナイトカフェ『プールタブー』にて—
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なかなか冒険の旅に出かけない勇者(カロト)。
今日は珍しく、初対面のどこかの社長さんらしき人(以下社長)と意気投合してしまいました。

カロト)社長)うわぁっはっはっはっ!

カロト) っですよね~。いいなー。僕も早く結婚したい。

社長) いや~そんなにいいもんじゃないよ!この間なんて家内に「トイレの芳香剤のがまだマシね!」なんて言われちゃって。

カロト) え、どういう意味ですか?

社長) 「あんたと違って効力なくなったら自然に消えてくでしょ。」だって!はっはっは!

カロト) うわぁっはっはっはっ!奥さんうまいな~。インパク知だ!それインパク知10の10だ!

社長) え、何それ?ボキャ天?懐かしいねー。うわぁっはっはっはっ!

マスター) すみません、盛り上がってるところ大変申し訳ないですが、そろそろ閉店です。

社長) おぉマスター、わりぃわりぃ。

カロト) 社長さん、楽しかったです。また飲みましょーよ。連絡先教えてもらえますか?

社長) ああ、そうだね。私こういう者です。

—-名刺を差し出す——

カロト) ん、肩書きが『大魔王』?の河(カワ)さん?

社長) いや、ハーです。私出身が韓国で、『河』と書いてハーと読みます。大魔王ハーデス。

カロト) え、大魔王なんですか!ぼく、今フリーで勇者やってて、これから大魔王倒しに行かないといけないんですよ。

社長) なーんだ、早く言ってくれればよかったのに。はいこれ。

カロト) なんですか?

社長) 大魔王倒すともらえる宝石。これ持ってれば、もうエンディングに行っちゃっていいから。

カロト) えぇーーーっっいいんですか、こんな大事なもの!

社長) いいよいいよ。お友達になってくれたお礼。でも、魔界協会には内緒ね。魔王号はく奪されちゃうから。

カロト) 分かりました。他言無用で!大魔王ハーデスさん、ありがとうございます!

社長) いや、ハーデスじゃない。ハーです。

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ゆうしゃはだいまおうをたおした(ことにした)。
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マスター) 終わらせたーっ!壮大な冒険もののつもりで始めたシリーズを、店から一歩も出ずに終わらせやがった!しかも一滴の血を流すことなく!あんた、ほんとの勇者かもしれん。

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